求人を見ていると、よく目にする「未経験歓迎」という言葉。
でも、いざ応募しようとすると、
「本当に未経験でも大丈夫なのかな?」
「経験者も応募してきたら、結局そっちが採用されるんじゃない?」
「“未経験歓迎”って、どこまで未経験でいいの?」
と迷うことがあります。
実は、「未経験歓迎」という言葉だけで、その求人が自分に合っているかを判断するのは難しいものです。
大切なのは、「未経験歓迎と書いてあるか」だけではなく、「未経験の人が働き始める姿まで求人から想像できるか」です。
この記事では、採用する企業側の事情も見ながら、「未経験歓迎」の求人をどう見ればいいのか一緒に考えていきます。
- まず、あなたならどうする?
- 「未経験歓迎」でも、意味は求人によって違う
- 企業はなぜ「未経験歓迎」と書くの?
- 「経験者優遇」があったら、未経験者は応募しない方がいい?
- では、求人のどこを見ればいい?
- 本当に見たいのは「未経験者が入社した後」
- 求人票だけで分からなければ、他の場所も見てみよう
- 未経験求人セルフチェック|求人票を見ながら確認してみよう
- チェックした数から「次に見るところ」を考えよう
- 全部の条件が分かってから応募しなくてもいい
- 企業も「未経験者に伝わっている」とは限らない
- 求人は「企業からの説明」だと思って読んでみる
- もう一度聞きます。あなたならどうする?
- まとめ|「未経験歓迎」の言葉だけで決めなくていい
- 次にやること|気になる求人を1件だけ見直してみよう
まず、あなたならどうする?
こんな求人を見つけたとします。
- 未経験歓迎
- 経験不問
- 入社後は簡単な箱詰め作業からスタート
- 先輩スタッフが横について仕事を教えます
- 異業種から転職したスタッフも活躍中
- 資格不要
- 製造経験者は優遇
仕事内容にも少し興味があります。
ただ、一番下には「製造経験者優遇」と書いてあります。
あなたなら、この求人に応募しますか?
応募してみる
もう少し調べてから考える
経験者優遇なので応募しない
ここでは、まだ正解を決めなくて大丈夫です。まずは自分ならどうするか、少し考えてみてください。
では、3人にも聞いてみましょう。
「未経験歓迎」でも、意味は求人によって違う
一口に「未経験」といっても、実はいろいろあります。
-
01
その仕事をしたことがない
-
02
その業界で働いたことがない
-
03
正社員として働いたことがない
-
04
必要な資格を持っていない
-
05
学校などで専門的に学んだ経験がない
これらは、すべて同じ「未経験」ではありません。
たとえば営業経験はなくても、接客の仕事でお客様と話してきた人なら、その経験を営業で生かせることがあります。
製造業は初めてでも、工具を使った経験や、決められた手順を守って作業した経験が役立つこともあります。
企業が「未経験歓迎」と書いていても、「これまでの経験を一切問いません」という意味とは限りません。
企業はなぜ「未経験歓迎」と書くの?
ここで少し、採用する企業側から見てみましょう。
企業が未経験者を募集する理由は、一つではありません。
経験者だけでは十分な応募が集まりにくい場合もあれば、最初から「入社後に育てる」ことを前提に採用している会社もあります。
また、その仕事そのものは未経験でも、
- 人と接してきた経験
- コツコツ続けた経験
- チームで動いた経験
- 決められたルールを守った経験
- 人に教わりながら新しいことを覚えた経験
など、別の経験が仕事に生かせると考えていることもあります。
「その仕事の経験がない」ことと、「仕事に生かせる経験が何もない」ことは同じではありません。
一方で、「未経験歓迎」と書きながら、経験者からの応募も受け付けている求人もあります。
そこで次に気になるのが、
「経験者優遇」があったら、未経験者は応募しない方がいい?
経験必須
その仕事の経験が、応募条件として求められている表現です。
経験者優遇
経験がある人を選考や待遇などでより評価する可能性がある表現です。
「経験者優遇」と書かれているだけなら、それだけで「未経験者は応募できない」とは判断できません。
たとえば、
が同じ求人に書かれていても、それだけで矛盾しているとは限りません。
「未経験者からの応募も受け付ける。ただし、経験がある人についてはその経験も評価する」という採用をしている可能性があるからです。
採用担当者が見ているのは、「経験があるか・ないか」だけとは限りません。
未経験者を採用する求人では、
- 仕事を覚えていけそうか
- 必要なことを学ぶ姿勢があるか
- これまでの経験で生かせるものがあるか
- 仕事内容や働き方を理解して応募しているか
なども含めて見られることがあります。
だから「経験者が一人でも応募してきたら未経験者は絶対に採用されない」とは限りません。
一方で、選考基準は企業や求人によって異なるため、「未経験歓迎」だけで採用可能性を決めつけないことも大切です。
では、求人のどこを見ればいい?
「未経験歓迎」だけでも、「経験者優遇」だけでも判断しない。
では、何を見ればいいのでしょうか。
一番注目したいのは、「未経験で入社した自分が、最初に何をするのか」です。
本当に見たいのは「未経験者が入社した後」
未経験求人を見るときに、ぜひ探してほしい情報があります。
「未経験で入社した自分が、最初に何をするのか」
たとえば、次の2つを比べてみてください。
製造スタッフ
未経験歓迎!
初めての方にも丁寧に指導します。
「丁寧に指導」は分かるけれど、最初に何をするのかはまだ見えにくい。
製造スタッフ
- 入社後1週間は先輩と一緒に作業
- 最初は商品の名前を覚えるところから
- 1か月程度は補助業務を担当
- 3か月を目安に基本作業の習得を目指す
「自分が入社したらどうなるか」をイメージしやすい。
どちらも「未経験歓迎」の求人です。
でも、求人Bの方が、未経験で入社した後の姿を想像しやすいのではないでしょうか。
求人票だけで分からなければ、他の場所も見てみよう
もちろん、求人票の中だけですべて説明されているとは限りません。
求人票では分からない場合は、会社が発信している他の情報も確認できます。
教育制度や入社後の流れが詳しく掲載されていないか確認する。
未経験・異業種から入社した人が紹介されていないかを見る。
実際の職場や仕事、研修の様子が発信されていないか確認する。
求人だけでは分からない仕事内容や職場の雰囲気を直接確認する。
次は、気になっている求人を開きながら「未経験求人7項目セルフチェック」をやってみましょう。
未経験求人セルフチェック|求人票を見ながら確認してみよう
ここまで見てきたポイントを使って、実際に求人を確認してみましょう。
気になっている求人がある人は、その求人を開きながらチェックしてみてください。
「書いてある」「確認できた」と思った項目にチェックを入れてください。
※これは求人の良し悪しを採点するものではありません。
自分が応募を判断するための情報がどれくらい見えているかを確認するためのチェックです。
0〜7個のうち、チェックできた数を覚えておいてください。
チェックした数に合わせて、次に何を確認すればよいか見てみましょう。
チェックした数から「次に見るところ」を考えよう
先ほどの7項目で、いくつチェックが入りましたか?
ここでも、チェックが多い求人ほど「良い求人」という意味ではありません。
チェックの数は、「今の自分が、その求人についてどれくらい判断材料を持っているか」を見る目安です。
応募条件や仕事内容、教育方法など、未経験者が判断するための情報を比較的多く確認できています。
次は「未経験でも働けるか」だけでなく、その仕事や働き方が自分に合っているかまで見てみましょう。
求人についてある程度は分かっていますが、応募を判断するには気になる部分が残っている状態です。
すべてを調べ直す必要はありません。まずは、自分が特に気になった項目から確認してみましょう。
- 会社の採用ページを見る
- 社員紹介を探す
- 説明会や会社見学で聞く
- 応募前に問い合わせられる内容なら確認する
- 面接で質問したいことをメモしておく
今の時点では、未経験者が入社した後をイメージするための情報があまり見つかっていない状態です。
ただし、チェックが少ない=怪しい会社・悪い求人という意味ではありません。
求人票に詳しく書かれていないだけで、採用ページや説明会などで確認できる場合もあります。
全部の条件が分かってから応募しなくてもいい
求人を見ている段階で、会社や仕事についてすべて分かるとは限りません。
応募した後の面接や会社説明、職場見学などで初めて分かることもあります。
「応募する」ことと「その会社に入社すると決める」ことは同じではありません。
企業も「未経験者に伝わっている」とは限らない
ここまで求人を見る側の話をしてきましたが、実は採用する企業側にも難しさがあります。
企業は「未経験歓迎」と書けば、未経験の人にも応募してもらえると思っていることがあります。
でも、求人を見る側では別のことを考えているかもしれません。
「未経験歓迎って書いてあるから、未経験の人も応募してくれるはず」
「入社してから教えるつもりだから大丈夫」
「経験者優遇だけど、未経験者もちゃんと選考する」
「本当に何も経験がなくてもいいの?」
「入社したら、いきなり難しい仕事を任されない?」
「経験者優遇なら、未経験の自分は採用されないのでは?」
採用支援の現場では、企業が伝えたいことと、求職者が知りたいことがズレることがあります。
企業側は「歓迎しているのだから伝わるだろう」と思っていても、応募者側では判断材料が足りないことがあります。
だから求人を見るときは、
「自分が判断するために、まだ何の情報が足りないんだろう?」
と考えてみると、ただ求人を眺めるだけではなく、自分に必要な情報を探すという見方ができるようになります。
求人は「企業からの説明」だと思って読んでみる
求人は、条件が並んでいるだけの一覧表ではありません。
企業が、
を応募者へ伝えるための情報でもあります。
最初に見た求人を、今の視点でもう一度見てみましょう。
もう一度聞きます。あなたならどうする?
記事の最初に見た求人を、もう一度見てみましょう。
- 未経験歓迎
- 経験不問
- 入社後は簡単な箱詰め作業からスタート
- 先輩スタッフが横について仕事を教えます
- 異業種から転職したスタッフも活躍中
- 資格不要
- 製造経験者は優遇
今のあなたなら、この求人に応募しますか?
応募してみる
もう少し調べてから考える
経験者優遇なので応募しない
最初と答えが同じでも、変わっていても構いません。
答えよりも「なぜそう思ったか」を考えてみよう
今回大切なのは、A・B・Cのどれを選んだかではありません。
最初にこの求人を見たときよりも、「自分は何を見て判断しているのか」が少し具体的になっているかどうかです。
「経験不問」を見て応募できそうだと思った?
「箱詰めからスタート」で最初の仕事が想像できた?
「先輩が横について教える」という教育方法を見た?
「異業種から転職した人もいる」という実績を見た?
それでも、まだ分からないことがあると思った?
「未経験歓迎って書いてある」
「経験者優遇って書いてある」
言葉だけで応募する・しないを考える「何が未経験でもいい?」
「最初は何をする?」
「どうやって教えてもらう?」
「まだ何が分からない?」
判断に必要な情報を見て考える「未経験歓迎だから応募する」でも、「経験者優遇だから諦める」でもありません。
求人から情報を集め、分からないことを確認して、そのうえで自分がどうするかを決めることが大切です。
まとめ|「未経験歓迎」の言葉だけで決めなくていい
「未経験歓迎」と書かれている求人を見つけたとき、大切なのは、その言葉だけで応募する・しないを決めることではありません。
求人の中から、もう少し具体的な情報を探してみましょう。
何が未経験でもいいのか 仕事内容・業界・資格など、企業がどこまで未経験者を想定しているかを見る。
入社後、最初に何をするのか 未経験で入社した自分のスタート地点を想像してみる。
どうやって仕事を覚えるのか 研修、教育担当、仕事を覚える流れなどを確認する。
未経験で入った人がいるのか 社員紹介や異業種からの転職例も判断材料になる。
「必須」と「歓迎」を分けて見る 「経験必須」と「経験者優遇」は同じ意味ではない。
次にやること|気になる求人を1件だけ見直してみよう
この記事を読み終えたら、たくさんの求人を探す必要はありません。
今、少しでも気になっている求人を1件だけ開いてみてください。
未経験でも応募できる条件になっている?
入社後、最初にする仕事が分かる?
どうやって仕事を教えてもらうか分かる?
分からない項目があれば、それが次に調べることです。
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ES無料作成サポートを見る →企業は、どこまでの「未経験」を想定している?
「未経験歓迎」と書かれていても、 「自分くらい未経験でも応募していいのかな?」と迷うことがあります。
では反対に、求人を出している企業は 「未経験歓迎」という言葉をどのような意味で使っているのでしょうか。
HR365NEWSでは採用担当者向けに、 業界未経験・職種未経験・正社員未経験など、 企業側から見ても「未経験」は一種類ではない という視点から詳しく解説しています。
採用担当者側から「未経験歓迎」を見てみる →

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