書類選考で落ちた=あなたがダメではない。企業は履歴書のどこを見ている?

書類選考に落ちて悩む複数の求職者と、企業が履歴書のどこを見ているのかを解説するカジ ES・履歴書

書類選考で落ちると、やっぱりへこみます。

1社ならまだしも、2社、3社と続くと、

「自分の経歴が弱いのかな」

「アピールできることがないから?」

「自分って、必要とされていないのかな……」

そんなふうに、書類選考の結果と「自分自身の価値」を結びつけてしまうことがあります。

ユイ
ユイ

書類で落ちると、何がダメだったのか分からないから余計に落ち込みます……。

ユウト
ユウト

面接まで行けば話せるのに、そこまで行けないんだよな。

カジ
カジ

じゃあ今日は、「自分の何がダメだった?」じゃなくて、企業から何が見えていたのかを考えてみよう。

この記事で考えたいこと

書類選考で落ちたときに見直したいのは、 「自分の価値」ではなく、 自分の経験や強みが、相手に伝わる状態になっていたかです。

まず、「書類で落ちた」を4つに分けてみよう

書類選考に通らなかった理由は、本人には詳しく伝えられないことがほとんどです。

そのため、「経歴が悪かった」「自分には魅力がない」と一つの理由にまとめてしまいがちです。

でも実際には、大きく分けると次のような可能性があります。

01

応募条件とのズレ

経験年数、資格、勤務地、勤務条件などが募集要件と合っていなかった。

02

経験が伝わっていない

本当は活かせる経験があるのに、書類から読み取れなかった。

03

説明不足で「?」が残った

転職理由や志望理由など、採用側が確認したい背景が分からなかった。

04

企業側の事情

他候補者との比較や採用枠など、自分では変えられない要因があった。

タクミ
タクミ

つまり「落ちた」という結果だけでは、原因までは確定していない……。

カジ
カジ

そう。だから、分からない理由を全部「自分がダメだった」にしなくていいんだよ。

一方で、応募書類には自分で改善できる部分もあります。

ここからは、採用担当者の側から履歴書やESを見てみましょう。

企業が書類で見ているのは、「あなたの全部」ではない

ここは、とても大事なところです。

書類選考の段階では、採用担当者はまだあなたと話していません。

どんな話し方をするのか。
周囲の人とどう関わるのか。
仕事をするときに、どんな工夫をするのか。
困ったときに、どう動くのか。

そうしたことの多くは、まだ分かりません。

ユイ
ユイ

じゃあ、企業は何で判断しているんですか?

カジ
カジ

基本的には、みんなが提出した書類に書いてある情報だね。

企業から見える
  • 学歴
  • 職歴
  • 経験した仕事
  • 資格・スキル
  • 自己PR
  • 志望動機
→
まだ見えにくい
  • 経験した背景
  • 仕事への向き合い方
  • 工夫したこと
  • 失敗から学んだこと
  • 周囲との関わり方
  • これからやりたいこと

厚生労働省も、公正な採用選考では応募者の適性・能力を基準として判断することを基本としています。

つまり本来、企業が知りたいのは「その人がどんな仕事をしてきたか」という肩書きだけではなく、 その経験から何ができるのかという部分です。

書類で怖いのは、「×」よりも「?」

たとえば、履歴書にこんな情報が書かれていたとします。

転職回数:3回

→ なぜ転職した? 今回は何を重視している?

応募職種:未経験

→ これまでの経験の何が活かせそう?

自己PR:責任感があります

→ どんな行動からそう言える?

志望動機:仕事内容に興味を持った

→ 何に興味を持った? 自分の経験とどうつながる?

ユウト
ユウト

でも、それくらい面接で聞いてくれたらよくない?

カジ
カジ

僕も企業には「書類の?」をすぐ×にしないでほしいと思ってる。でも、面接に進めなければ説明する機会もないよね。

求職者側からできること

自分に不利そうな事実を隠すことではありません。

相手が誤解しそうなところに、必要な背景を少し足す。

これだけでも、書類から見えるあなたはかなり変わります。

「経験がない」ではなく、「経験をまだ翻訳できていない」かもしれない

特に未経験職種へ応募するとき、

「この仕事はやったことがない」
↓
「だからアピールできる経験もない」

となりやすいのですが、この2つは同じではありません。

応募する仕事 直接の経験 つながる可能性がある経験
営業 未経験 接客、説明、顧客対応
事務 未経験 PC入力、書類整理、予定管理
製造 未経験 手順遵守、確認作業、チーム作業
IT 未経験 PC操作、独学、問題を調べて解決した経験
タクミ
タクミ

別のゲームで覚えたスキルが、次のゲームでも使えるみたいな……。

カジ
カジ

例えはゲームだけど、考え方はかなり近い(笑)

存在しない経験を作る必要はありません。

むしろSNS.worksで大切にしたいのは、 すでにやってきたことの中から、次につながる材料を見つけることです。

「自己PRできることがない」は、本当に何もない?

ユイ
ユイ

でも私、本当に自己PRに書けるような実績がないです。

カジ
カジ

「実績」って、どんなものを想像してる?

ユイ
ユイ

リーダーをやったとか、売上1位になったとか……。

自己PRを考えるときに、 「すごい成果を探さないといけない」 と思ってしまう人は少なくありません。

でも企業が知りたいのは、必ずしも派手な実績ではありません。

探しがちなもの

  • 大会で優勝した
  • リーダーを務めた
  • 売上1位になった
  • 大きな成果を出した

仕事につながる材料

  • ミスを防ぐため確認した
  • 困っている人を手伝った
  • 毎日コツコツ続けた
  • やり方を工夫した
ユイ
ユイ

アルバイトなら、注文を渡す前に必ず内容を確認してました。ミスするのが嫌だったので。

カジ
カジ

それ、「確認を省かず丁寧に進める人」って分かる材料になるよ。

経験は、この3つで棚卸ししてみる

STEP 1 どんな場面だった?

学校、ゼミ、部活、アルバイト、前職、趣味など

STEP 2 自分は何をした?

確認した、続けた、工夫した、調べた、助けたなど

STEP 3 そこから何が分かる?

丁寧さ、継続力、協調性、改善力、学習力など

志望動機は、「御社しかありません」を作らなくていい

ユウト
ユウト

応募する段階で「この会社じゃなきゃダメです!」って、そんなに思えてないこともあるよね。

タクミ
タクミ

まだ第1話なのに「一生ついていきます」って言う感じ。

カジ
カジ

だから、立派な言葉を無理に作るより、実際に興味を持ったところから考えてみよう。

1 求人の何に興味を持った?

仕事内容・働き方・商品・会社の考え方など

↓
2 自分の何とつながった?

経験・興味・得意なこと・今後やりたいこと

↓
3 だから応募してみたい

応募時点での正直な興味を言葉にする

無理に立派にすると

「貴社の企業理念に深く共感し、以前より強く志望しておりました。」

自分の言葉にすると

「求人を見て○○の仕事に興味を持ち、これまで経験してきた△△も活かせるのではないかと考え、応募しました。」

もちろん、本当に企業理念へ強く共感しているなら、それを書けば問題ありません。

大切なのは、 立派そうに見える言葉ではなく、自分で「なぜそう思ったのか」を説明できることです。

書類を出す前に、「企業からどう見える?」で読んでみよう

応募書類は、自分が書きたいことだけでなく、 初めて読む人からどう見えるかを確認してみましょう。

書類の「?」を減らすセルフチェック

ユウト
ユウト

でも、全部説明してたらめちゃくちゃ長くならない?

カジ
カジ

全部を書く必要はないよ。「この情報がないと違う想像をされそう」というところを優先して補えばいい。

書類を見直す3ステップ

1 事実を見る

今の書類には何が書かれている?

2 「?」を探す

初めて読む人は、どこを疑問に思う?

3 必要な情報を足す

誤解されそうなところだけ補う。

実は、企業側にも同じ課題があります

ここまで読むと、

「じゃあ全部、求職者が頑張って説明しないといけないの?」

と思うかもしれません。

そんなことはありません。

企業側にも、書類だけでは分からないことを、 勝手な想像で「×」にしないことが求められます。

ユイ
ユイ

企業側の記事もあるんですか?

カジ
カジ

あるよ。企業側では逆に、「書類の?」をすぐ不採用にしていないかを考えてる。

まとめ|書類選考は「あなたの価値を判定する試験」ではない

書類選考に落ちると、 どうしても「自分の何が悪かったんだろう」と考えてしまいます。

でも、企業が見ているのはあなたの人生すべてではありません。

履歴書やES、職務経歴書に書かれた、 限られた情報から見えるあなたです。

書類で落ちた
=
あなたに価値がない

ではありません。

一方で、自分の中にはすでにあるのに、 まだ相手に伝わる形になっていない経験もあるかもしれません。

だから次の応募では、

  • 何が書かれているか
  • 相手にはどう見えるか
  • 本当は伝えたいのに抜けていることはないか

この3つを、一度確認してみてください。

タクミ
タクミ

自分を強く見せるというより、情報不足を減らす感じですね。

カジ
カジ

うん。ないものを作らなくていい。もう持っている経験を、ちゃんと伝わる形にしていこう。

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この記事で参照した情報

  • 厚生労働省「公正な採用選考の基本」
  • ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」

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