書類選考で落ちると、やっぱりへこみます。
1社ならまだしも、2社、3社と続くと、
「自分の経歴が弱いのかな」
「アピールできることがないから?」
「自分って、必要とされていないのかな……」
そんなふうに、書類選考の結果と「自分自身の価値」を結びつけてしまうことがあります。
書類で落ちると、何がダメだったのか分からないから余計に落ち込みます……。
面接まで行けば話せるのに、そこまで行けないんだよな。
じゃあ今日は、「自分の何がダメだった?」じゃなくて、企業から何が見えていたのかを考えてみよう。
書類選考で落ちたときに見直したいのは、 「自分の価値」ではなく、 自分の経験や強みが、相手に伝わる状態になっていたかです。
まず、「書類で落ちた」を4つに分けてみよう
書類選考に通らなかった理由は、本人には詳しく伝えられないことがほとんどです。
そのため、「経歴が悪かった」「自分には魅力がない」と一つの理由にまとめてしまいがちです。
でも実際には、大きく分けると次のような可能性があります。
応募条件とのズレ
経験年数、資格、勤務地、勤務条件などが募集要件と合っていなかった。
経験が伝わっていない
本当は活かせる経験があるのに、書類から読み取れなかった。
説明不足で「?」が残った
転職理由や志望理由など、採用側が確認したい背景が分からなかった。
企業側の事情
他候補者との比較や採用枠など、自分では変えられない要因があった。
つまり「落ちた」という結果だけでは、原因までは確定していない……。
そう。だから、分からない理由を全部「自分がダメだった」にしなくていいんだよ。
一方で、応募書類には自分で改善できる部分もあります。
ここからは、採用担当者の側から履歴書やESを見てみましょう。
企業が書類で見ているのは、「あなたの全部」ではない
ここは、とても大事なところです。
書類選考の段階では、採用担当者はまだあなたと話していません。
どんな話し方をするのか。
周囲の人とどう関わるのか。
仕事をするときに、どんな工夫をするのか。
困ったときに、どう動くのか。
そうしたことの多くは、まだ分かりません。
じゃあ、企業は何で判断しているんですか?
基本的には、みんなが提出した書類に書いてある情報だね。
- 学歴
- 職歴
- 経験した仕事
- 資格・スキル
- 自己PR
- 志望動機
- 経験した背景
- 仕事への向き合い方
- 工夫したこと
- 失敗から学んだこと
- 周囲との関わり方
- これからやりたいこと
厚生労働省も、公正な採用選考では応募者の適性・能力を基準として判断することを基本としています。
つまり本来、企業が知りたいのは「その人がどんな仕事をしてきたか」という肩書きだけではなく、 その経験から何ができるのかという部分です。
書類で怖いのは、「×」よりも「?」
たとえば、履歴書にこんな情報が書かれていたとします。
→ なぜ転職した? 今回は何を重視している?
→ これまでの経験の何が活かせそう?
→ どんな行動からそう言える?
→ 何に興味を持った? 自分の経験とどうつながる?
でも、それくらい面接で聞いてくれたらよくない?
僕も企業には「書類の?」をすぐ×にしないでほしいと思ってる。でも、面接に進めなければ説明する機会もないよね。
自分に不利そうな事実を隠すことではありません。
相手が誤解しそうなところに、必要な背景を少し足す。
これだけでも、書類から見えるあなたはかなり変わります。
「経験がない」ではなく、「経験をまだ翻訳できていない」かもしれない
特に未経験職種へ応募するとき、
「この仕事はやったことがない」
↓
「だからアピールできる経験もない」
となりやすいのですが、この2つは同じではありません。
| 応募する仕事 | 直接の経験 | つながる可能性がある経験 |
|---|---|---|
| 営業 | 未経験 | 接客、説明、顧客対応 |
| 事務 | 未経験 | PC入力、書類整理、予定管理 |
| 製造 | 未経験 | 手順遵守、確認作業、チーム作業 |
| IT | 未経験 | PC操作、独学、問題を調べて解決した経験 |
別のゲームで覚えたスキルが、次のゲームでも使えるみたいな……。
例えはゲームだけど、考え方はかなり近い(笑)
存在しない経験を作る必要はありません。
むしろSNS.worksで大切にしたいのは、 すでにやってきたことの中から、次につながる材料を見つけることです。
「自己PRできることがない」は、本当に何もない?
でも私、本当に自己PRに書けるような実績がないです。
「実績」って、どんなものを想像してる?
リーダーをやったとか、売上1位になったとか……。
自己PRを考えるときに、 「すごい成果を探さないといけない」 と思ってしまう人は少なくありません。
でも企業が知りたいのは、必ずしも派手な実績ではありません。
探しがちなもの
- 大会で優勝した
- リーダーを務めた
- 売上1位になった
- 大きな成果を出した
仕事につながる材料
- ミスを防ぐため確認した
- 困っている人を手伝った
- 毎日コツコツ続けた
- やり方を工夫した
アルバイトなら、注文を渡す前に必ず内容を確認してました。ミスするのが嫌だったので。
それ、「確認を省かず丁寧に進める人」って分かる材料になるよ。
経験は、この3つで棚卸ししてみる
学校、ゼミ、部活、アルバイト、前職、趣味など
確認した、続けた、工夫した、調べた、助けたなど
丁寧さ、継続力、協調性、改善力、学習力など
志望動機は、「御社しかありません」を作らなくていい
応募する段階で「この会社じゃなきゃダメです!」って、そんなに思えてないこともあるよね。
まだ第1話なのに「一生ついていきます」って言う感じ。
だから、立派な言葉を無理に作るより、実際に興味を持ったところから考えてみよう。
仕事内容・働き方・商品・会社の考え方など
経験・興味・得意なこと・今後やりたいこと
応募時点での正直な興味を言葉にする
「貴社の企業理念に深く共感し、以前より強く志望しておりました。」
「求人を見て○○の仕事に興味を持ち、これまで経験してきた△△も活かせるのではないかと考え、応募しました。」
もちろん、本当に企業理念へ強く共感しているなら、それを書けば問題ありません。
大切なのは、 立派そうに見える言葉ではなく、自分で「なぜそう思ったのか」を説明できることです。
書類を出す前に、「企業からどう見える?」で読んでみよう
応募書類は、自分が書きたいことだけでなく、 初めて読む人からどう見えるかを確認してみましょう。
書類の「?」を減らすセルフチェック
でも、全部説明してたらめちゃくちゃ長くならない?
全部を書く必要はないよ。「この情報がないと違う想像をされそう」というところを優先して補えばいい。
書類を見直す3ステップ
今の書類には何が書かれている?
初めて読む人は、どこを疑問に思う?
誤解されそうなところだけ補う。
実は、企業側にも同じ課題があります
ここまで読むと、
「じゃあ全部、求職者が頑張って説明しないといけないの?」
と思うかもしれません。
そんなことはありません。
企業側にも、書類だけでは分からないことを、 勝手な想像で「×」にしないことが求められます。
企業側の記事もあるんですか?
あるよ。企業側では逆に、「書類の?」をすぐ不採用にしていないかを考えてる。
書類選考で落としすぎていませんか?応募が少ない会社が見直したい採用基準
HR365NEWSでは、採用する企業側から 「転職回数」「未経験」「志望動機」などをどう見るべきか考えています。
企業側の考え方を読む →まとめ|書類選考は「あなたの価値を判定する試験」ではない
書類選考に落ちると、 どうしても「自分の何が悪かったんだろう」と考えてしまいます。
でも、企業が見ているのはあなたの人生すべてではありません。
履歴書やES、職務経歴書に書かれた、 限られた情報から見えるあなたです。
書類で落ちた
=
あなたに価値がない
ではありません。
一方で、自分の中にはすでにあるのに、 まだ相手に伝わる形になっていない経験もあるかもしれません。
だから次の応募では、
- 何が書かれているか
- 相手にはどう見えるか
- 本当は伝えたいのに抜けていることはないか
この3つを、一度確認してみてください。
自分を強く見せるというより、情報不足を減らす感じですね。
うん。ないものを作らなくていい。もう持っている経験を、ちゃんと伝わる形にしていこう。
ESがうまく言葉にできない人へ
あなたの経験、一緒に整理してみませんか?
「自己PRに何を書けばいいか分からない」
「経験はあるけれど、うまく文章にできない」
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ES無料作成サポートを見るこの記事で参照した情報
- 厚生労働省「公正な採用選考の基本」
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」
では企業は、書類選考をどう考えればいい?
この記事では、求職者側から 「書類に残る『?』をできるだけ減らす」 という考え方を紹介しました。
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